けっこうキツイよ
感想書きなんて :3
「同じチームじゃない方がいいってどういうこと」って
渚に聞かれた凛はすごく残念な寂しい顔をしてた。
それはそうだよね
一緒に泳いできた仲間が自分とまったく違う考えを持ち、自分の信じてることを否定し、辛かったよね。
「お互いに分かりすぎてるからさ
宗介は俺以上に理論派でよく言い当たりしてた
結局いつも速い方が正しいってことに落ち着くんだけど
もう競争心が半端無くてさ」
「嫌いじゃないさ
むしろ今でも俺の一番の理解者だと思ってる
だけど 俺たちはリレー同じチームじゃないほうがいいんだ」
「なぁ凛 お前は自分の夢とリレー どっちが大事なんだ」
「どっちも大事に決まってるんだろう」
「世界の舞台に立つって夢があるなら 仲間とリレーとか言ってる場合じゃない
自分のためだけに時間を使え 一分一秒惜しんで練習しろ
リレーにかまけてばかりじゃ夢は消えちまう
仲良しごっこしてる時間なんてねえだろう」
「それは違うよ 俺は過去も そして今も仲間に助けられて支えられて
ここまで来ることが出来た 仲間があって俺なんだ
もちろん 夢は大切だ けど 仲間と泳ぐことが俺にとって力の源なんだ
だから たとえ甘いって言われようが 俺はそれ両方を手に入れてみせる
自分の夢と 仲間とのリレー
最高のチームで泳いで それを実現してみせる」
「だったら 俺もその仲間に入れろよ
俺もリレーがしたい」
悩んで悩んで 宗介ついに凛に聞いた。
もう一度確かめたいと思ったんだろう。
「なんだよ 今日の泳ぎ
何とか言えよ」
「やっぱり俺は 水泳は個人競技だと思ってる
仲間意識で速く泳げるわけでもない」
「そんなことねえ リレーはチームだろう なんで分かんねんだよ」
「考え方が違うんだ 俺とお前はチームにならないほうがいい
俺は俺のために泳ぐ 俺だけのために 俺自身の責任で泳ぎたい」
「確かに あの時はそれが俺の全てだった けど 今は違う
お前とリレーを泳げば なにか分かる気がするんだ
なんでか俺自身にも分かんねえ けど俺は見つけたい その何かを
それだけじゃダメか
言うことなんでもひとつ聞くって約束だろう 凛」
その迷い その不安 よく伝えられた
凛を失いたくない気持ちも
「俺の言ってることは 部長として間違ってるかもしれねえ
これまでとおり タイムだけで選ぶのが正しいやり方だって分かってる
けど 俺のリレーに掛ける思いを お前たちに知っておいで欲しかった
俺は本気の仲間と泳ぐ 本気のリレーがやりてんだ
そういうリレーでなけりゃ たとえ勝ったとしてっも意味はねえ
だから お前らも俺のこの気持に応えてほしい」
凛部長~~~
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